奨学金事業
貧困のサイクルを解消する
自立の問題のページでご覧いただけるように、 孤児院卒業後の進路の問題によって、 子ども達を真に自立へと導けていない実情があります。
そこで、NGOゆいまーるハミングバーズでは、孤児院と協力関係を結び、孤児院卒業生の大学進学を応援します。貧困のサイクルを解消するためには、孤児院の子ども達が大学で専門性を身につけて就職し、モンゴルの明るい未来に貢献する立派な大人へと成長することが必要だと考えるからです。孤児院に住む子ども達に「将来の夢は?」と聞くと、みんな口々に「医者」「学校の先生」「エンジニア」など夢を話してくれます。
大学進学を希望する多くの子どもがその夢を叶え、才能を伸ばす機会があれば、将来モンゴル国の発展に貢献できる逸材がうまれるかもしれない。そんな期待と子どもの夢を叶えるお手伝いをしたいという気持ちから、私達は奨学金事業を始めることにしました。
ゆいまーる奨学金
奨学金対象者:18歳以上の孤児院卒業生でモンゴル国内の大学に進学する者
奨学金内容:学費、寮費、生活費
給付期間:卒業までの最短年数(原則4年)
審査の手順:
1.高校卒業を控えた子ども達と面談をして、進学を希望しているか、進学できる見込みはあるのかを聞き取り調査します。
2.子ども達に、志望理由、展望などに関するレポートを提出してもらいます。
3.孤児院の先生方の意見を聞き、ゆいまーるスタッフで厳正に審査します。
4.審査を通過した子どもに奨学金を給付します。
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2011年度奨学金事業報告
2011年度は、孤児院「太陽の子ども達」卒業生の14名の学生と、ウランバートル市青年孤児院の3名の学生、計17名に奨学金を授与致しました。
<イヘ•ザサク大学 法学部1年 ゲレルフー君>
受験生活について教えてください。
発表を聞くときは、多くの人が並んでいてとてもドキドキして辛かったです。勉強は問題ありませんでしたが、新しい先生が来て教えてもらったことに少し戸惑いました。
合格したときの気持ちを教えてください。
合格したときはとても嬉しくて、オリンピック大会に出場したような気持ちになりました。帰ってきたとき、先生達がとても喜んでくださって、施設の入り口では皆からキスの嵐を受けました。
なぜこの専攻にしたのですか?
僕は将来、法律家になりたいと思っています。現在モンゴルでは、富裕層の子どもが事件に関わった場合には法律が適用されず、普通の家の子どもの場合には適用されるというように、法律の適用に貧富の差が関係しています。そのように誤った法設備を正したいと考えたからです。
大学に入って一番頑張りたいことは何ですか?
やはり、第一に勉強です。特に僕の進学する法学部の人は皆頑張っているので、僕も自分から進んで読書、予習などをしていきたいです。
支援者の方々へ一言お願いします。
日本の方々と関わって、10年が経ちました。私たち一人一人の夢を真剣に聞いて下さり、その実現に向けて一歩一歩進ませて頂き、本当にありがたいと思っています。皆様と太陽の下でご縁があって出会えたことに感謝しています。一番努力した人に成功は訪れるものだと信じています。この先どんなことがあっても、くじけずに一生懸命頑張ります。

熱く夢を語ってくれたゲレルフー君。
<モンゴル国立科学技術大学 食製作・マネジメント専攻4年 ドギーさん>
将来の夢を教えてください。
私は、将来大手の企業に就職したいと考えています。大学では、人との関わり方や話し方などを学びました。特に現在は食品マネジメントを専門に勉強しています。先日は大学で行われた論文コンテストに参加し、「ニンニクは人間の健康に対してどのような影響を与えるか」という題で2位になりました。また、それとは別に大学院に入り、人材開発も学びたいという夢もあります。モンゴルの福祉も勉強したいです。
日本の支援者の方々へ一言お願いします。
私たちが大学に進学出来るのは本当にラッキーです。私たちの将来の光になっていただいたことに感謝しています。恩返しとして、支援者の方々へだけでなく、モンゴルにも貢献したいと考えています。支援してくださる日本の方々がいなかったら、私たちは後ろ指をさされ、誰もしたがらないような苦しい生活や仕事をしていたことだと思います。現在私は、大学の学生寮に住んでいます。この「太陽の子ども達」は一番住みやすい環境だったと実感しています。帰ってきたときには、下の子ども達に「お姉さんはどうあるべきか」を教えたり、「将来の夢は何か」を書いてもらったりしました。私自身、夢が叶ったことも、まだなこともあります。私はこの施設で時間を過ごすことが大好きです。卒業までに小さい子にいろいろ教えたいです。

支援者の方々への感謝を常に持ち続けていたドギーさん。
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2010年度奨学金事業報告
2010年は、ルーヤ君、ウンダルマーさん、ソフダーさん、ザヤーさん、バター君、オヒノーさん、デギーさん、ガンボロロさん、エンヘーさんの9名の学生に奨学金を授与致しました。
新しく大学生となったバター君、オヒノーさん、デギーさん、ガンボロロさん、エンヘーさんのうち、バター君とガンボロロさんがモンゴル国立芸術大学に主席合格を果たしました!面接官の方も孤児院「太陽の子ども達」の才能と努力に目をみはったそうです。
<ゆいまーる奨学生 バター君>
バター君は、モンゴルで一番難しい国立芸術大学の楽器学部(専門:馬頭琴)に主席で合格しました。
「受験勉強中は毎日焦っていて、大学に入ることが出来るか日々不安でした。受験のため毎日一所懸命勉強して、いい成績をとれるように努力しました。自分自身で「あなたは絶対出来る」と励ましながら勉強しました。合格を知った時は、これから自分自身で自立していく人生が始まると感じました。同時に、先生たちや友達、日本の里親さんたち、支援してくれているすべての方々に自分の成績を言いたい気持ちでした。僕が大学に合格できたのは支援してくださっている日本の皆様のお力のおかげだと思います。僕は皆さんが大好きです。」

バター
<ゆいまーる奨学生 ウンダルマーさん>
ウンダルマーさんは今年で4年生になります。成績でオールAを取ったため、大学3年、4年は学費が無料になりました。
「支援してくださっている皆様の親切に、心から感謝しています。私たちが将来の夢に続く道を進むことを助け、手伝ってくれていることに心より感謝しています。皆様のお陰で、私は幸せでいっぱいです。皆さんが大好きです。」

ウンダルマー
奨学金内訳
ルーヤ君:学費85万トゥグルク(6.1万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計189万トゥグルク(13.5万円)
ウンダルマーさん:学費免除(成績優秀のため)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計104万トゥグルク(7.4万円)
ソフダーさん:学費55万トゥグルク(3.9万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計158万トゥグルク(11.3万円)
ザヤーさん:学費免除(成績優秀のため)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計104万トゥグルク(7.4万円)
オヒノーさん:70万トゥグルク(約5万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計104万トゥグルク(12.4万円)
ボロロさん:学費55万トゥグルク(3.9万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計158万トゥグルク(11.3万円)
バター君:70万トゥグルク(約5万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計104万トゥグルク(12.4万円)
リトル・デーギーさん:50万トゥグルク(約3.6万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計154万トゥグルク(11万円)
エンヘーさん:45万トゥグルク(約3.2万円)、寮費20万トゥグルク(約1.4万円)、
生活費84万トゥグルク(約6万円)、計150万トゥグルク(約10.6万円)
以上総額1225万トゥグルク(日本円:97.3万円)
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2009年度奨学金事業報告
2009年8月、スタッフ3名がモンゴルへ渡航し、2009年度奨学金授与を行いました。前年度の奨学生ルーヤ君、ウンダルマーさんに加え、今年度大学に合格したザヤーさん、ソフダーさんの計4名に奨学金を授与しました。
<ゆいまーる奨学生 ザヤーさん>
ザヤーさんは、ダルハン農業大学のマネジメント学部に2009年9月に入学しました。とても努力家のザヤーさん。将来は大学院にも行きたいそうです。また、日本で生活する事にも憧れているということです。

「いつも支援して下さり感謝しています。孤児院の子ども達の見本となるために頑張ります!」
<ゆいまーる奨学生 ソフダーさん>
ソフダーさんは、ウランバートル商業大学マネジメント学部に2009年9月に入学しました。
専攻のマネジメントの分野で一生懸命勉強し、将来は会社に就職して専門分野を活かせる仕事に就きたいと夢を語ってくれました。

「孤児院の子ども達も頑張って勉強してゆいまーる奨学金をもらって夢を叶えて欲しいです。」
ウンダルマーさんお祝い金
ダルハン技術大学に通うウンダルマーさんが、成績優秀者として大学から学費の全額免除を受けました。このため、ゆいまーるからの今年度の奨学金は出さない代わりに、学業に励んだ賞与として、お祝い金10万トゥグルクを追加授与いたしました。
衣服・教科書支援開始
今年度から大学生全員に、衣服・教科書支援を行うことにしました。1年分の衣服・教科書代として一人につき25万トゥグルク(約2万円)を給付しました。ゆいまーる奨学生4名に加え、日本人から個人的に支援を受けて大学に通っている5名にも給与しました。
奨学金内訳(1年間分)
2009年度ゆいまーる奨学金給付者
ルーヤ君(モンゴル国立芸術大学/ウランバートル)
学費: 69万トゥグルク
寮費: 20万トゥグルク
生活費:84万トゥグルク
計: 173万トゥグルク
ウンダルマーさん(ダルハン技術大学/ダルハン)
学費: なし
寮費: 20万トゥグルク
生活費:72万トゥグルク
計: 92万トゥグルク
ザヤーさん(ダルハン農業大学/ダルハン)
学費: 65万トゥグルク
寮費: 20万トゥグルク
生活費:72万トゥグルク
計: 157万トゥグルク
ソフダーさん(ウランバートル商業大学/ウランバートル)
学費: 65万トゥグルク
寮費: 20万トゥグルク
生活費:84万トゥグルク
計: 169万トゥグルク
以上 総額591万トゥグルク(日本円:42万円※)
※モンゴル・トゥグルクの場合は円貨払による送金しか利用できないため、591万トゥグルクに相当する42万円を送金いたしました。
| 項目 | モンゴル・トゥグルク | 日本・円 |
| 衣服・教科書支援金 | 2,250,000 | 150,000 |
| ウンダルマーお祝い金 | 100,000 | 7,000 |
| 奨学金(4名分) | 5,910,000 | 420,000 |
| 送金手数料 | 10,500 | |
| 合計 | 587,500 |
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2008年度奨学金事業報告
2008年8月、奨学金の受け渡しのために3人のスタッフがモンゴルへ行って参りました。
今年度はルーヤ君(20)とウンダルマーさん(19)が奨学生として選ばれました。二人ともダルハン市にある孤児院『太陽の子ども達』の卒業生です。奨学金授与式は、孤児院に住む子ども達と先生方全員の前で行われました。

<カリスマ演奏者 ルーヤ君>
ルーヤ君は国立芸術大学で馬頭琴と長唄を専攻しています。
才能溢れるルーヤ君は数々のコンクールで優勝し、最高峰の芸術大学に4位で入学しました。
将来の夢は、孤児院『太陽の子ども達』に恩返しをすること、日本の孤児院で芸能を通じて子ども達のために働くこと、だそうです。
「私達は奨学生第一号なので責任重大です。弟・妹達のために良い成績をとることを約束します。」
<しっかり者 ウンダルマーさん>
ウンダルマーさんはダルハン技術大学で建設を専攻しています。
将来の夢は、古くなったマンホールの修繕と井戸の開発がしたいと言います。
「高校生の時は大学に入ることが夢でした。でも今はモンゴルのために何ができるか、自分の役割は何なのかを常に考えています。貧しい人達のために働きたいんです。」
奨学金内訳(1年間分)
<ルーヤ君>
学費: 約 75,000円
寮費: 約 25,000円
生活費:約 700,00円
計: 約170,000円
<ウンダルマーさん>
学費: 約26,600円(学費48,000円から22,000円の政府奨学金を引いた差額分)
寮費: 約18,000円
生活費:約50,000円
計: 約94,600円


