孤児院「太陽の子ども達」コンサート事業

コンサートヘッダー

孤児院「太陽の子ども達」に併設された芸術学校で、プロの指導者の下、子ども達は馬頭琴・琴等の民族楽器、伝統舞踊、曲芸などを学んでいます。
その中から、15人程度を日本に招き、子ども達がキャストとなって行う来日コンサートです。
来日時には、日本の一般家庭でのホームステイも行いました。
2008年から2012年の間に、計58人の子ども達が来日し、コンサートでは約23,500人を動員しました。

コンサート実施報告

2008年度 西東京保谷こもれびホール
2009年度 東武動物公園・板橋区立グリーンホール・文京シビックホール大ホール・JICA地球ひろば
2010年度 慶応義塾大学三田祭・国立オリンピック記念青少年総合センター
2012年度 国立オリンピック記念青少年センター 大ホール・銀座ブロッサム
        沖縄尚学高等学校・うるま市立公共文化ホール石川会館

コンサートの意義

来日期間中のコンサート開催やホームステイによって、
「成功体験による自信と自己肯定感の醸成」、
「お父さん、お母さんからの愛情を受ける経験」、
「努力の結果、夢が叶う経験」

ができることを目的としています。

成功体験による自信と自己肯定感

子ども達は、路上生活で存在を否定されてきた経験から、自分の存在意義に悩み、自分で自分を肯定できない傾向にあります。音楽や芸術の練習によって、子ども達は「自分もできる」と少しずつ自信を持ち、自分を肯定できるようになります。来日コンサートの際には、大勢のお客様から拍手をもらい、喜んで頂けること、自らのパフォーマンスにお客様がお金を払って見に来てくださることが大きな自信に繋がりました。
エムジンとウーレーの踊り

お父さん、お母さんからの愛情

来日中、子ども達は日本人のご家庭でホームステイを体験しました。子ども達は、出生が不明であったり、幼少期に親を失っていたりと様々な事情から孤児院で暮らしています。「お父さん」「お母さん」と一度も呼んだことがない子どももいます。ホームステイ期間中、平日は家事を手伝ったり、スーパーに買い物に行ったり、家でくつろいでテレビを観たり、休日は家族と動物園に行ったり、公園に出かけたりしました。そのような当たり前の日常が、子ども達にとってはとても幸せで、夢が叶った一生の思い出となりました。
お父さんとガンボロル

努力の結果、夢が叶う経験

子ども達にとって、来日コンサートで日本に行けることは、夢が叶うことです。乗ることはないと思っていた飛行機、行けることはないと思っていた外国、一生呼ぶことはないと思っていた「お父さん」「お母さん」。子ども達は、「音楽の練習」という努力を重ねた結果、憧れの日本に行き、たくさんの夢を叶えました。この体験によって「努力をすれば夢は叶う」ということを実感することができ、この経験が、彼らの学ぶ意欲へと繋がり、高い大学進学率に繋がっています。
笑顔のトゥルー

来日中の子ども達の様子

成田空港到着
成田空港に到着した子ども達をスタッフでお出迎え。

初めて電車に乗り景色にくぎ付けの子ども達
初めて電車に乗り景色にくぎ付けの子ども達。

ウェルカムパーティ
ウェルカムパーティ。ここでホームステイ先の「お父さん」「お母さん」とご対面です。

エンクーレーとオヒーノー。お母さんと一緒にお家で。
エンクーレーとオヒーノー。お母さんと一緒にお家でリラックスしています。

食器洗い
ホームステイ先では、食器洗いや掃除などの手伝いもします。

沖縄尚学高校にて照れているノーツァー。
日本の中高生との交流会は、フォークダンスで始まりました。

ディズニーランドにて
ディズニーランドへ観光にも行きました。

コンサートの様子

プログラム(2012年度コンサート)
第1部  NGOユイマール代表 照屋朋子 講演
第2部  太陽のコンサート2012
1. タタラギンホルボ(馬頭琴、琴、ヨーチン)
2. アルタイ山脈をたたえる歌(馬頭琴)
3. ジャラムハラ(馬頭琴)
4. 元気なビエルゲ(踊り)
5. 伝説のビエルゲ(踊り)
6. ハルタイサララグ(馬頭琴、琴、ヨーチン)
7. 遠くにいるお母さんへ(歌)
8. ふるさと(馬頭琴、琴、ヨーチン)
9. 曲芸(アクロバット)
10. Kiroro 帰る場所(歌)
11. モンゴルのホーミー
12. スイト(踊り)
13. あすという日が(歌)

照屋講演
第1部は、代表・照屋がモンゴルの現状についてお話しました。

子ども達の自己紹介
第1部の最後は子ども達の自己紹介タイム!みんな勉強してきた日本語でお客さんに挨拶しました。

アクロバットと演奏
エンヘーのアクロバットと総勢10人による演奏でコンサートの幕開けです。

バイラーの踊り
バヤラーのこの真剣な目つき。ステージでの彼らは立派なプロダンサーです。(2008年コンサート)

バヤラー(2012)
初来日から4年後、モンゴル最難関の音大に主席で合格したバヤラーの踊り。(2012年コンサート)

ステージ衣装
みんなが着ているこの衣装、実は先生の手作りによるものです。

トヤー
自信たっぷりに歌います。

バターの馬頭琴演奏
モンゴルの代表的な民族楽器、馬頭琴を演奏するバター。もう一人前の馬頭琴奏者です。

アクロバット
3人の女の子によるアクロバット。

踊り
古代モンゴルの遊牧民の生活を踊りで表現します。

モンゴルの伝統楽器
モンゴルの民族楽器を用いた演奏です。素敵なハーモニーを奏でてくれました。

曲芸
エンヘーとバトマーによるアクロバット。会場からは割れんばかりの拍手をいただきました。

2012東京コンサート
2012年東京のスタッフと子ども達。スタッフだけでも70人を越えます。

白鵬関
モンゴルの英雄白鵬関もコンサートを応援してくださいました。

アリウカとバター、日本の家族と。
日本の家族もコンサートを観に来てくださり、子ども達は鼻高々です。

ホームステイ・コンサートの感想

ウーレー君

東京で、初めて家族に会った時、嬉しくてこの世のものとは思えないほどの幸せを感じました。家でくつろいだり、親戚で集まってバーベキューをしたり、お父さんと大仏を見に行ったり、家族で出かけたり、一生の思い出ができました。
沖縄では、到着初日から体調を崩して熱を出しました。お母さんが夜中寝ずに僕のことを看てくれていたことに気づき、母の愛を感じました。
モンゴルに帰っても、日本の家族のことを思い出しています。

ウーレー君ホームステイ先

ホストファミリーよりメッセージ

江島弘行様、江島由美様

私たちは2012年11月にモンゴルの2人の女の子、ガンディとエンフジンのホストファミリーをしました。その時、モンゴルにいる子ども達が置かれている現状を、改めて知りとても驚きました。
3泊4日の短い滞在でしたが、一緒に料理を作ったり、クリスマスツリーを飾ったり、髪の毛のアレンジをしてあげたりと、まるで我が家の娘が3人になったようで明るく楽しい日々を過ごすことができました。沖縄での子ども達のコンサートは素晴らしく、その頑張りに思わず涙がこぼれました。
そして子ども達がモンゴルに帰ったあと、こんなに優しく朗らかな子ども達の未来が、少しでも明るく安心して希望に満ちたものになれば…そんな願いから、ささやかですがNGOユイマールを支援することにしました。小さな力でもそれらを寄せ集めれば、大きな変化を起こすことができる、そう思います。今回ホストファミリーをしたことで、うちの娘は家族の結びつきや絆について深く考えたようです。今でも、モンゴルの娘たちが私を呼ぶ声が耳に残っています。「ママ!」この一言にどれだけの思いが込められていたのか。すべての子ども達が、夢を実現できる未来を、心から願っています。

江島さま