子どもに関する調査報告

2011年10月9日(日) |カテゴリー:

こんにちは、代表の照屋です。東京はすっかり秋の気配となりました。
ご報告が大変遅くなりましたが、8月にモンゴルで実施した子どもに関するインタビュー調査の結果を報告致します。

インタビュー調査では、各機関のWEBサイト、報告書などを確認した後、得られなかった情報や不明な点について、直接機関を訪れ、所長・局長にインタビューをして参りました。
機関によって、同一内容に関する回答が異なる点もございますが、インタビュー結果をありのままにお伝えしようと思います。

なお、この調査結果は、インタビューに基づくものであり、各機関が正式に出している報告と違う点が散見されるかもしれません。
そのため、引用・転載はお控え頂ければと思います。

子どもに関する最新の情報調査

モンゴル国厚生労働省福祉事務局、ウランバートル市職業訓練所、児童保護警察、ウランバートル市孤児院「家に帰る道」、国際 NGO Save the childrenにてインタビューを行いました。

厚生労働省福祉事務局

・マンホールチルドレンは現在いない。※他の機関では最大で180人いるとの報告を受けました。

・モンゴル全国で孤児院は43ある。うち政府系 7施設。それ以外は、外国のNGO,宗教団体が運営している。政府系の7施設は以下の通り。
モンゴル国立孤児院、ウランバートル市孤児院、ダルハン市エネレル孤児院、エルデネット市エネレル孤児院、児童保護警察、乳幼児研究所、ウランバートル市孤児院「家に帰る道」

・国の方針は「孤児院を減らし、家族の再統合を目指す」こと。
孤児院に関する問題点として、以下の3点が挙げられる。
1点目に、孤児院の数は足りていること。現在、モンゴル国中の孤児院併せて、120 人の余剰がある。外国から資金を得る目的で、保護の必要のない子どもをあえて保護する孤児院が出ている。
2点目に、宗教的な孤児院が多いこと。宗教上の問題から、孤児院を飛び出す子ども達がいる。仏教系は良いが(モンゴルはチベット仏教の国であるため)その他の宗教的孤児院は減らしていきたい。
3点目に、孤児院卒院後の自立が出来ていないこと。国家政策が追い付いておらず、卒院後の進路が確保出来ていない。18歳になると孤児院を出なければならないが、現在18歳以上の子ども達105人が孤児院から出ておらず定住している。

・外国 NGO に求めること
大きく3つを求めたい。
1点目に、孤児院出身の学生の進学の応援をしてほしい。学費は、(政府系の孤児院出身の場合は)何とか工面出来るケースもあるが、寮費、生活費に関しては、孤児院出身の学生は苦労している。
2点目に、障害児に特化した孤児院を支援してほしいこと。モンゴルには障害児専門の孤児院がない。
3点目に、保護の必要がなくなった子どもは家に帰してほしい。

ウランバートル市職業訓練所(青年孤児院併設)

・2004 年設立、UB市の予算で運営。16歳以上の青年孤児院、ホームレス支援、職業訓練を行っている。 ホームレスや他の孤児院を追い出された子ども達 120 人が暮らせる。

・政府系の孤児院に居られなくなった子ども達を受け入れている。子ども達の大多数が知的障害児、発達障害児、軽度の身体障害児など、何らかの障害を抱えた子ども達が生活を送っている。

・ホームレス支援として、情報登録、身分証明証発行支援、炊き出し、家族支援、ゲル提供、職業訓練、寝床提供を行っている。

・職業訓練として、建設、革製品作り、民芸品作り、靴作りがある。現在、外部の職業訓練学校と提携も行い、職業訓練の種類を増やしている段階。

・その他、教育(読み書き、パソコン、文化的コンサート)、医療(2 つの病院と提携)、労働(NGOと提携してアルバイトを提供)を行っている。

児童保護警察・孤児院「家に帰る道」
・マンホールチルドレンの数は夏 180 人、冬 30~40 人。(冬は寒いため、孤児院が嫌いな子どもが孤児院で暮らしていると思われます)

・マンホールチルドレンの家庭の90%はアル中、60%は自分の家がない、40%はマンホール生活をしている。

・2011年春、マンホールから何度も保護されては孤児院に送っている16 歳以下の 53 人を新施設「家に帰る道」にて保護を開始した。児童保護警察の一時保護所の役目をしている。ウランバートル市、UBSテレビ、ジャッキーチェーンが 資金を提供しており、現在53 人を保護している。しかし、10数人は、施設を抜け出したり戻ってきたりを繰り返している。この孤児院は児童保護警察の監督下にある孤児院。

・子ども達の特長として、子ども達は孤児院が好きではないということが挙げられる。家族がいる子どもに関しては、どんなに貧困でも母の下に帰りたがり、「お母さんの料理が食べたい」と言う。その逃げ出す子どもの大半が「お母さんがマンホールで貧困の生活をしているのに、自分だけ豊かな暮らしを出来ない」と言う。

以上なります。
このインタビューを通して、マンホールチルドレンに関する最新の情報を網羅出来ました。上記以外にも、この記事にはおさまりきれない程の情報を教えて頂きましたので、またの機会に報告させて頂きます。
ちなみに、1回のインタビューで2~3時間ほど要しており、ご協力に快諾してくださった各機関の所長さんには心から感謝しております。

これらの調査結果も踏まえながら、ゆいまーるでは今後の支援計画を立てていく予定です。

ちなみに、下記は、今回訪問出来なかった「子どもセンター」のWEBサイトになります。
Хүүхдийн төлөө газар
http://www.nac.gov.mn/index.php

それでは、季節の変わり目で体調を崩される方も多いようですので、皆さまもお体にはお気をつけください。

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2011年度コンサートについて

2011年10月7日(金) |カテゴリー:

 毎年多くの皆様よりご好評を頂いている「太陽のコンサート」ですが、2011年度は、東日本大震災の影響と現在本団体の組織基盤整備に力を入れていることから、開催を見送ることとなりました。「来年も絶対にいきます」と楽しみにして下さっていた皆様、噂を聞いて興味を持って下さっていた皆様、誠に申し訳ございません。次回開催の際にはゆいまーるウェブサイト等で告知をさせて頂きますので、お楽しみに!
 子ども達の様子はゆいまーるブログやツイッター等で随時お知らせしたいと思いますので、ご覧下さい。

<過去のコンサート>
 2010年度
 2009年度
 2008年度

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