国際協力を志す高校生へ(国際協力を学ぶために早稲田に進学した私の経験談)

2010年9月15日(水) |カテゴリー:

代表の照屋です。
先日、沖縄の高校生から下記のメールがきました。
「小学校の頃から貧しい国の子供たちを助けられたらなと思っているんですが、大学とかはどういう学部学科に行ったらいいと思いますか?」

なんと頼もしい!この様なメールをする事自体、勇気のある行動ですよね、とても嬉しかったです。
そこで、力のこもった返信をしたのですが、この内容は全国の国際協力を志す高校生の参考になるのでは?と思い、ブログに載せる事にしました。
私の大学生活がかなり詳細に載っています。私見を述べた記述も多いので、参考程度に読んで頂けたら嬉しいです!

********************私からの返信メール**

高校生のうちは、大学の授業内容だけで進路先を決めがちですが、
授業以外にも、大学の所在地、どんな課外活動が出来るかも考慮に入れて、進学先を決めた方がいいと思います。

私の大学生活を例にお話すれば、授業以外の要素が大切だとご理解頂けるかと思います。

私は早稲田大学法学部国際関係コース(今はこのコースは廃止されました)に進学しました。
最初に言っておくと、
私は、早稲田大学に進学出来て本当によかったと思っています。国際協力を志す学生さんには本当にお勧めの大学です。

☆大学について

早稲田大学は、オープン教育科目といって、学部学年関係なくとれる授業が1000ほど(正確な数は知りません)あります。
その中に、「ボランティア論」「国連安全保障論」「国際協力論」「アジア研究」「アフリカ研究」(正式名称は忘れました…)
などの授業が多数あって、様々な国の現状、NGOや国際協力機関の取り組みを学ぶ事が出来ました。

私が受講したものだと、国連の職員やNGOの職員など、国際協力の第一線で活躍している方が毎回リレー形式に講演する授業があって、それが一番印象に残っています。
特に、NATO空爆で亡くなった女の子の写真を見せてもらえたり、
イラクで武装勢力に拉致された方が講演にいらした回が非常に勉強になりました。

当時の法学部では、3,4年生になるとゼミをとるのですが、私は国際関係論のゼミを選考し、
難民問題、極東国際軍事裁判(東京裁判)、国連改革、などを勉強し、カンボジアのPKO活動について卒業論文を書きました。

また、早稲田大学はボランティアセンターという機関があって、様々なボランティアを提供してくれます。
http://www.waseda.jp/wavoc/access/index.html
私も大学3年時には「ルワンダ勉強会」に半年間通い、ルワンダの大虐殺の事を学びました。

早稲田大学では、ラオスやタイなど現地にいくスタディーツアーもいくつか授業として用意されています。

とにかく、大きな大学なので、授業の種類が半端なく多いです。
私は月曜~金曜まで、毎日3コマくらいは国際関係の授業を取ったりもぐったりしていて、非常に充実した大学生活が送れました。

あと、早稲田の中央図書館にAVルームがあって、そこに国際関係系のドキュメンタリーが多く収録されています。授業の空き時間には、そこに通ってドキュメンタリーを見ていました。シエラレオネの少年兵のドキュメンタリー番組は10回程見たと思います。

☆所在地について

早稲田大学は東京にありますので、私は東京に住んでいました。
東京は、様々なNGO,国際機関があり、毎日の様に、講演会やイベントが開催されています。
その様な集まりに私は週2,3回参加して、見聞を広めていました。

大学では理論を学び、
このような大学外のイベントで、国連職員さんやNGO関係者から実践についてお話を伺っていました。

下記のメーリングリストに登録すれば、毎日国際協力関係の情報が流れますよ。
見てみてばわかりますが、ほとんどのイベントの開催地が東京です。
club JPO http://homepage3.nifty.com/clubjpo/ML.htm
NGOターミナル http://groups.yahoo.co.jp/group/NGO-terminal/
UN forum http://www.unforum.org/mail_list/top.html

私は大学2年生の時に、上記メーリングリストから情報を得て、難民支援協会の難民支援者養成講座(正式名称は忘れました)を受けた事がありました。2日間に渡る講座で、講座も大変素晴らしかったのですが、そこで出来た友人達で、難民勉強会という自主勉強会を結成し、月1回日本にいる難民の勉強を出来た事は大変意義深かったです。

この様に、学外の充実した活動が出来るのは東京の魅力だと思います。

もちろん、札幌、大阪、京都、神戸、福岡などの大都市や、地方都市でもこのような機会はあるかもしれません。
私が知らないだけかもしれませんので、ご自身で調べてみてくださいね。

☆サークル活動について

大学時代は、何よりALSAというサークルに入って活動した経験が自分を成長させるうえで大きかったです。
http://www.alsa-jp.net/
この団体を通じて、ワシントンDC、バンコク、トルコの国際会議に出席し、100カ国以上の学生と平和や貧困問題につき議論しました。

Asian Forum 2005 in Thailand

Asian Forum 2005 in Thailand

このサークルに入って、世界の学生が何を考え行動しているのかを知れて
それまでの価値観が壊されました。
海外の学生はとにかくハイレベルで、本当に焦りました。
英語が話せるのは当たり前で、5、6ヶ国語話せる学生がたくさんいます。

凄いのは語学力だけでなく、自らの国の現状を理解し、私見を述べる力や
ディベートの際には彼らの論理力に圧倒されました。
それでいて、遊びを楽しむし、夜は毎日3時までパーティーして飲んだくれていたのに、朝にはスーツを着てディスカッションに臨む。そんな凄い人達でした。

更に、私がALSAで出来た親友の話をしますね。

Mさんはタイのチュラロンコン大学(タイの東大)の出身で、卒業後弁護士事務所で働いた後、
フランスの国費留学生に選ばれて、現在はフランスの大学でフランス法を学ぶ博士課程に在学しています。

Vさんは香港大学の出身で、香港・イギリスで医師の資格も持っています。
つい最近まで日本の文部科学省の奨学金を得て、東京大学の医学部博士課程にいました。

この2人とは今でも親交が続いていて、メールや手紙なのでやり取りをしています。
大学卒業後も、刺激をもらっていて、とても大切な友人です。
この様に、普段生活していては出会う事の出来なかった人々にサークル活動を通して出会えて、とにかく世界が広がりました。
また、「海外の△△さんに負けないように時間は無駄なく使おう」との意識も生まれ、とにかく1時間、1日を大切に自己成長のために使うような姿勢が身に付きました。

大学時代は、その他にも、アルバイト代をためて、モンゴルをはじめとする海外に行き、視野を広げる事ができました。
その経験が今に繋がって、モンゴルを支援するNGOを立ち上げることが出来たと思います。

もちろん、国際協力に向けた活動だけでなく、カラオケに行ったり、スノボに行ったり、朝まで飲んだり、、、と遊びもたくさんしましたよ。大学生活は本当に楽しかったです。

下記のサイトに私の学生生活について載っているので参考にしてくださいね。
http://www.bbank.jp/relife/common/interview/vol0158.html

最後に、実際、教室に座っているだけでは、物事はわかりません。
自分の眼でみて、においを感じて、雰囲気を肌で感じないとわからないものなのです。
大学では、授業も大切ですが、それ以外の活動も積極的に取り組んでほしいな、と思います。

********************メール文終了**

ところで、twitterで
「【質問】国際協力を志す高校生が行くべき大学学部はどこなんでしょう?早稲田の国際政治、上智の国際関係くらいしか知らないのですが、どなたか教えてください!!ちなみに私の卒業した早稲田法学部国際関係コースは2007年度をもって終了しました、涙。」とつぶやいたところ、下記の返信がありましたのでご紹介いたします。

・やはり早稲田の国際政治、上智の国際関係と聞いております。
・神戸大学国際関係
・まず対象を決めてそこの地域や文化について詳しく知るべきだと思います。対象の現状分析が必須のはず。最初から「~あるべき」という思考で援助をしても空回りすることが多いでしょう。漠然と「貧困と闘う」といっても色々でしょう。戦うべき対象を見据えた上で方法を考えるべきだと思います。少々、遠回りなやり方かも知れませんが。さて、東外大?うーん、どうだろう。言語を活動の道具として学ぶか、研究の対象とするか。学ぶ目的をぶらさなければいいですがねぇ。
・国際協力の分野は「学び」と「実践」の両方がなければ意味のない分野です。机上の学問として勉強した後で現場に出るのか、あるいは勉強しながら実践するのか、それが問題です。学生の半数が国際学生からなるAPUは、行動と学びがシンクロする世界で唯一の教育の場です。
・立命館アジア太平洋大学ってとこもあるらしいですよ
・東京外国語大学で真の国際協力「外交官」を志したり、一橋でがっちり政治経済を学ぶのも良いかと。でも、大学がどこだろうと学ぶ事とアンテナを張る事が肝心です。

高校生の皆さん、頑張ってくださいね!そして関東の大学に進学した際には、是非ゆいまーるでボランティアをしてくださいませ!!

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